10年以上、高齢者介護の仕事を続けてきた。親しかった利用者が亡くなると寂しくて泣いてしまうこともある。そんなとき、犬たちが寄り添ってくれる。
「近づいてくるときの声がいつもより低かったり、自分がいつもと様子が違うということがわかるみたいで」。言葉が通じなくても、感情がつながっているのを感じる。犬は、悲しみや喜びを分かち合える存在だ。
子どもの頃から、家にはずっと犬がいた。一緒に暮らしていた、おばあちゃんにとっても、感情を分かち合える犬の存在は大きかった。ほとんど寝たきりの生活の中で、生き物を飼うことは大変さも伴うが、他に代えがたい喜びがあることを知った。
おばあちゃんが亡くなってベッドを取り払った部屋に、たくさんの生き物を迎えた。イグアナ、亀、猿、そうした生き物たちとの暮らしを発信するYouTubeも始めた。「福島のこと、東北のことを応援したいという気持ちもあります」。犬や猿を連れて、福島県内の観光スポットを訪ね歩いて紹介する動画も投稿している。
生き物がきっかけで、出会いも増えた。これからYouTubeでの発信等を通じて、もっと出会いを増やしていきたい。
【エキゾチックアニマル板倉ちゃんねる】
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